
みなさんは、このマークに見覚えはありますか?
一度は目にしたことあるこのマーク、実は日本が生んだ世界標準デザインなのです。
今日はこの『非常口マーク』についてまとめました。
非常口マークとは!?
非常口マーク(非常口サイン)は、小谷松敏文・太田幸夫らによりデザインされました。
1982年4月1日に日本で制定されました。
そして、1987年にISO(国際標準化機構)に組み込まれ
世界標準デザインとなりました。
実は2種類ある!?
実は、非常口マークは2種類存在します。意識してみないとわかりませんが、
背景が「白」と「緑」の二種類あります。
この二つは意味が違うのでまとめました。
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緑が背景の非常口マーク
こちらは「避難口誘導灯」と呼び、非常口そのものに設置されます。

白が背景の非常口マーク
「通路誘導灯」と呼び、廊下や、通路など非常口のある方向を示しています。

それぞれの色に意味がある!?
色がそれぞれ緑や白というのはなんとなくではなく
きちんと意味があります。
「緑」
緑色は、炎の赤色の補色です。なので緑色は、火災などのときに一番目立つ色です。
神戸市火災予防条例の第49号の3にも
防火対象物及び高層建築物の扉等
避難方向に対する面に緑色の表示にしなければならないと記載されています。
「白」
白は、出口へ誘導するためのものであるので停電などが発生して暗い時に
照明代わりになるために白です。
あの人型の愛称は!?
非常口マークにも人型マークがありますが、
足元注意の看板や感電注意看板など様々なところにも
同じような人型マークがあります。
そのようなマークの人物を『ピクトさん』と呼ばれています。

『ピクトさん』の由来は!?
ピクトさんという名前はピクトグラム(pictogram)に由来している。日本ピクトさん学会会長の内海慶一により2003年に命名された。ピクトグラムとは「絵文字」という意味で、メッセージを視覚的に伝える図のことである。つまり、音でなく、視覚的に注意を促すために、このような図が誕生したんですね!
ピクトさんは、道路、駅、工事現場、デパート、各種施設など街のいたるところで見られる。滑って転びやすい場所で注意を促す「転倒系ピクトさん」や、頭をぶつけやすい場所で注意を促す「頭打ち系ピクトさん」など、様々なピクトさんが存在する。引用 – Wikipedia
緊急時でも判断できるようにシンプルでわかりやすいので世界標準デザインになりました。
人型の向きは決まってる!?
ピクトグラム制定された頃は、出口がどちらにあろうとも、人型は常に「左向き」でした。
しかし、現在では非常口の方向が直観的にわかるように
人型を左右反転させて、人型の方向に向かうように表示されています。
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まとめ
今回、非常口マークについて書きましたが、このマークが制定されてから約35年が経ったのですね。
とてもシンプルで、非常時でも分かり易く的確に避難することができます。
そういった意図があったんですね!
背景が「白」や「緑」、またその看板の示す意味
などは知りませんでした。
身近に見るモノでもその背景を知らないことが
たくさんあるのですね!
ではでは、ありがとうございます!
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