知らないカノジョを観た感想!(後半ネタバレ)

三木孝浩監督作品の知らないカノジョを観てきましたので、今回は
個人の感想をまとめます。

私は今作のヒロイン役であるmiletさんのファンで、上映が発表されてから既に観に行くことを決めていました。

数年振りに映画館で鑑賞した作品である「知らないカノジョ」は、
最後まで夢中になれる作品でした。

あらすじ

ある日突然、最愛の人と出会わず立場が逆転した世界線で生きることになった夫が、人生のすべてを取り戻すために立ち向かう姿を描くファンタジックラブストーリーです。

ここでいう最愛の人がmiletさん演じるミナミ。
夫が中島健人さん演じるリクです。

観た感想(ネタバレ)

miletさんを観に行ったわけですが、
その点で言うと大満足です。

歌唱シーンも多く、見応えと聴き応えがあり、とてもよかったです。

ある意味、「君の名は。」インスパイアされたような作品でした。
冒頭の展開前のストーリーは曲に合わせてコマ送り形式でシーンが過ぎていき、
タイトルコールとともに、メインのストーリーが始まるところや
祖母のポジションなど。ストーリは異なりますが、展開の仕方が若干似ているなと感じました。

だからこそ、曲が主軸になっているような作品でした。
本物のライブを見ているかのような高揚感もありました。

劇中のミナミのライブシーンに関しては、miletさんの実際のライブ「GREEN LIGHTS」で
収録したもので、、やっぱりその瞬間だけミナミじゃなくてmiletさんで、(カッコ良すぎて)鳥肌モノです。プロだなと。その場に居合わせたかったですね。。

そして初めての演技ではないぐらいの完成度の高さ。
そんなこと意識すらしないほど夢中で観てられました。

ストーリー

作品としては、素晴らしかったですが
三木監督作品でNo1かと言われると、個人の好みですが
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が一番好きです。

本作のストーリーとしては、
世界線が変わってしまったリクが
もとの世界線にいたミナミの優しい嘘を、
その世界線のミナミと接するたびに見つけていき
改心し成長していくストーリーです。

ハッピーエンドなのか

ストーリー的には、ハッピーエンドで終わりました。
ただ、この手の世界線が複数あるストーリーで真のハッピーエンドって難しいですよね。

リク/映像としての世界線を中心とした場合、本作はハッピーエンドですが、
別の世界線のミナミやリクは、ハッピーエンドではなく
なんならバットエンドまでありますよね。

梶原や田所さん目線でも色々荒らされた感は出ちゃいますね。

元いた世界線を①、
ミナミが歌手、リクが編集者の世界線を②
ミナミが歌手、リクが小説家の世界線を③として、

ハッピーエンドを迎えた時点で、
「①」にいるリクは、
なんだこの世界は!?となります。
①〜③の世界線しか存在しないとして、①→②→③→①…とするならば、
最後、①の世界線には②のリクが居るわけです。(②→③→①)
②の世界線でファンだったミナミが③の世界線に移動して円満な夫婦になり、
ストーリー終盤で拗れた夫婦になるわけです。

この元々「②」のリクが最終的には、いちファンから夫婦になり
夢だった小説家にもなれるので、この世界線のリクからは、一応ハッピーエンドですね。

では、最終的に「②」にいるリクは、
元の世界線は「③」です。生き地獄ですね。
夫婦で夢を叶えた世界線から、いちファンで編集者。
しかもミナミは海外に飛び立ち、仕事も出勤停止。
元々「①」にいたリクに振り回されたわけです。

こんな感じで他の世界線リクで考えた場合、
複雑ですよね。

お祖母さんが「戻るということは大切なものを失う」と言ってたり、
梶原さんにも元の世界に戻れたら仲直りしてもらえるように頑張る的な発言をしてたので、
最後に別の世界線に移動してリクが「やったー」みたいな感じを出してて少し違和感がありました。。
(世界線の数や最後の世界線は元の世界線じゃないというのは私の見解です)

私としては、最後、世界線は2つしかない前提で元の世界に戻り
ミナミと仲直りして、レーベルに送っていなかったデモ曲を送って
「②」の世界線ほどではないけれど、歌手としての夢を叶えられる。
まだ、提出していなかった小説を書き直す〜
そして、梶原さんたちのよりを戻して〜みたいな展開であったらモヤモヤしなかったかも。と言う感じです。

 

ちなみに、お祖母さんの「戻るということは大切なものを失う」というセリフの背景には
過去お祖母さんも歌手として活躍していた世界線から移動してきたが、
その世界線でミナミが両親を亡くしていて、この世界線に留まったという説が有力ですね。

どうでもよいが気になった

どうでもよいのですが、2つ気になったことがありました。
一つ目が、
冒頭の警備員からミナミがリクと逃げるシーン。
壇上でミナミはギターを持って逃げていたのに、
次のシーンでは、ギターケースにしっかり入って背中に背負って逃げていました。
手を握ったまま片手で頑張ってしまったのですかね。

二つ目が、リクが楽屋に原稿を届けるシーン。
ノックして入ったのに出ていく時は開けっぱなしで出ていくところ。。
(開けたら閉める!!それ基本!)
楽屋なのでミナミもドアを閉めて行って欲しかったと内心考えているのかな?と
思った次の田所さんが入ってくるシーン。

ドア閉まってました。
なので、やっぱりリクが出てった後、ミナミが気になってドア閉めたのかなって?と
至極どうでもよいが気になりました。

おわりに

いろいろ、取り止めもなく感じたことを書きましたが
色々考察が楽しめる作品でしたね。

お祖母さんがミナミ説もありますし、他にも色々とありそう。

とにかく、ミナミ、いやmiletさんの歌唱が素晴らしかった。
ライブのシーンのとき、思わず一緒に拍手しそうになってしまった。

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