煽り運転という言葉が世に浸透して、ドラレコ搭載車やステッカーを貼る人も増えてきました。
あくまで被害者ベースでの対策をしていますが、いつ加害者になってもおかしくありません。煽り運転の根底にある”怒り”という感情が誰にでも備わっているからです。
では加害者にならないためには、どうすればよいのでしょうか。
今回は、煽り運転の加害者にならないための方法を記します。
怒りという感情の向き合う
もし、怒らない・イラつかない方法を探しているのであれば、今すぐやめるべきでしょう。怒りという感情は誰にでも備わっている感情です。
つまり、怒りと向き合うことが必要です。
アンガーマネジメントの書籍にも”怒りと向き合う・コントロールする“方法が記されていました。
では、怒りの感情と向き合う方法をみていきましょう。
怒りは二次感情
実は、”怒り”という感情は二次感情と言われています。
何かトリガーがなければふと、怒ることはありません。
必ず、別の感情があった。その次に怒りが出てくるのです。
以下のケースの感情を見ていきましょう。
仕事を残業して帰りが遅くなった帰り道、夕飯を買いにスーパーに行きたいが営業時間が終わってしまう。そんなとき、前の車がノロノロ運転している。
=>思わず怒って、普段より車間を詰めてしまった。
このように、怒りは、他の感情が引き金となりあらわれます。では、次に一次感情と向き合ってみましょう。
一次感情を解決する
上記の例の”焦り、不安“、”疲労“を解決していきましょう。
例では、焦りと不安の要素が近いのでまとめます。
焦り・不安
原因:急がなければスーパーが閉店してしまう。
解決:他のお店に行く、日を改める、別ルートで向かう等
疲労
原因:仕事が長引き疲労困憊
解決:仮眠や休憩をとる、残業を減らす工夫、転職や働き方を変える等。
このように怒りを分解することで、感情の要因となる問題を解決する方法が出てきます。
根本を解決することで、怒りを避けることができたり、怒りをコントロールできるようになります。
しかし、はじめは怒っている時に冷静に分析することができません。
まずは、沸点に達した怒りを抑える必要があります。
沸点に達した怒りを抑える
実は、沸点に達する衝動的な怒りを技術によってコントロールすることができます。
頭の中で計算をする
怒りを感じた時は、頭のリソースを大幅に使うような計算をしましょう。
例えば、100から3ずつ引いていく計算。
これらは、カウントバックと呼ばれる怒りをコントロールする一種の方法です。
私は、2の二乗を考えたりします。
頭を真っ白にする
運転中、焦りや不安なことを常に考え、イライラした時は頭を真っ白にしてみましょう。
運転中は難しい気もしますが、頭を真っ白にすることで瞬間湯沸かし器のような怒りをスルーすることができます。
ストップシンキングといわれる技術です。
魔法の呪文を唱える
アバダケダブ…とかいう呪文ではありません。
一例ですが、
・なんとかなるさ
・1ヶ月後には忘れてる
・ゆっくり景色を眺められる
というように、自分に言い聞かせることで、怒りを落ち着かせる方法です。
これらは、グーチョキパーのようにジェスチャーをするでもよいです。
予め準備しておくことで、傍観的に自分を見ることができます。
この方法はコーピングマントラといわれる技術です。
未来も過去も考えない。今を考える
過去の出来事から怒りを感じ、過去をリピートすることで怒りを増幅させます。そして、未来に対して怒りをぶつけようと考えるのです。今回のテーマだと、”煽る”行為が該当します。
そんな怒りを感じる過去、怒りで報復させる未来を考えず、今・現在を考える技術です。
今・現在は自分自身の状況を実況したり、自己完結の質疑応答をすることです。
例えば、自分が見えてる景色や運転を実況するのです。
また、運転中見えてるスーパーはなんのスーパーですか。
このスーパーは生鮮食品が美味しくて… というように質疑応答をひたすら連続して口にします。
これで怒りの感情でいることが難しくなります。
これはグラウンディングという技術です。
このようにして衝動的な怒りをコントロールします。
はじめは難しいかもしれません。
しかし反復的に行うことで、コントロールできるようになります。
これらの方法は、「アンガーマネジメント入門」という書籍で紹介されている方法です。
まとめ 「怒りに集中しない」
まとめです。
イライラすると、どうしても怒りの矛先のことばかり考えてしまいます。
それでは、負のループ陥いるだけです。
上記で挙げた方法は共通して、「他ごとを考える」でした。
つまり、怒りに集中せず、他の思考で脳を使うということです。
これにより、衝動的な怒りを遠ざけ、落ち着いて正しい判断が取れるようになります。
私が心がけている手法
私自身、運転中に限らず、怒りを感じることがあります。
そういうときは、2の二乗を数えます。必死に考えると、怒りが遠ざかるのを感じます。
また、そもそもの怒りを感じないために
なるべく他ごとを考えるようにしています。
歌を熱唱したりしてますよ。明らかに運転が慎重になりますよ。
運転に集中する必要はありますが、、建前でもありますよね。
”運転に集中”ではなく、”運転する”程度でよいのです。
そもそも怒る感情が間違っている
歪んだ思考をしている方は、怒りの回数が多いです。
怒らなくていい場面で、変に内部調整して怒りに変えてしまっているのです。
そういう方は、ぜひ認知行動療法の書籍を手に取ってみてください。
上記を活用していただき、ぜひ安全運転なライフを送りましょう。
どの車も全自動であればイライラはしないかもしれないですけど、、そんな期待できる未来は近くはないのでまずは、自分自身を変えてみましょう。その方が楽ですね。
以上、ありがとうございました。
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