ガスコンロとIH。賃貸物件ではどっちが良い?忖度なしで徹底解説。

ハマりかけました。アフィリエイト全面オシのサイトのガスコンロとIHの比較記事は、信用できないことが多いです。恐らくIHの圧勝が多いです。
なぜなら、数年前のオール電化ブームによりIHも瞬く間に普及しており、
今もなおIHが人気です。それは消費者だけではなく、事業者からも人気が高いからです。

では、実際のところ、ガスコンロとIH。
どちらが安いのか見てきましょう。

ガスコンロとIHどちらが安い?

人によります。

え?と思われるかもしれませんが、事実です。
というのはケースバイケースなのです。

例えば、ガス給湯器ではなく、電気温水器。
LP(プロパン)ガスか、都市ガスか。二口か一口か。
など条件によって異なります。

では、どちらがお得になるか。調べていきましょう。

使用予定の家電の消費電力を把握

まずは、新居で使用予定の家電の消費電力を把握しましょう。
例えば、テレビや蛍光灯・電球、電子レンジや暖冷房

計算方法は下記の通り。

電流(A)×電圧(V) = 消費電力(W)
なお、一軒家やオール電化想定で造られた家には
200Vの電源も引き込まれていることが多いですが、
日本での電圧は100Vと公称されているので、基本的には100Vとして計算します。
また、今回は契約アンペア数を見積もるため、定格消費電力で計算をします。
なお、定格消費電力の記載がなければ、消費電力から電流を導き出します。

次に、同時使用想定のある家電を選出しましょう。
例えば夕食づくりを行うタイミングを想定しますと、
・料理のため、電子レンジと炊飯器を同時使用
・冬なので暖房使用
・洗濯機を回している
・常時から使用しているテレビや冷蔵庫、電気など。

契約アンペア数を決める

次に、契約アンペア数を決めます。

先ほどの同時使用想定される家電の消費電力から、
アンペア数を決定します。

暖房:800w
炊飯器:1200w
電子レンジ:700w
洗濯機:500w
だとしたら、合計3200wで32Aとなります。

この場合、契約アンペア数は40Aでしょう。

大手電力会社の基本料金は、
40A:1144円でした。

もし、ガスコンロではなくIHだと
IHコンロの消費電力1400wで14A。
合計46Aとなるので、契約アンペア数は60Aとします。

大手電力会社の60Aの基本料金は1716でした。
差額は572円です。

IHは、消費電力が多いです。
契約アンペア数を低くすると、ブレーカーが落ちるリスクが高くなります。
ブレーカーが落ちると、家電の故障のリスクが格段に上がります
そのため、契約アンペア数を上げるか、
ブレーカーが落ちないように同時に使う家電を意識する必要があります。

ガスの基本料と使用料を把握

まず、入居予定の住居でLPガスや都市ガスのどちらが使用できるかを調べましょう。
基本料金や1㎥あたりの使用料は、各契約会社から確認しましょう。

LPガスについては、自由料金なので会社によって料金が異なります。
わからない場合は、地域の相場から確認しましょう。

ガス料金は、使用量に対して料金が安くなるプラン(二部料金制)が多いです。
基本料金も定額なので使えば使うほどお得ですね。

LPガスか都市ガスはどちらがお得?

世間でも言われている通り「都市ガス」が安いです。

LPガスは、2017年に自由料金になりました。
価格競争の激化により、安くなることを期待されましたが
むしろ適正価格より高くなりました。
以前に比べれば、価格は落ち着いてきていますが未だ
適正価格の水準を超えています。

発熱量が違うから実質、変わらないのでは?

都市ガスとLPガスは発熱量が違います

例えば、お風呂にお湯を張るにも使われるガスの量が違います。
つまり、LPガスは都市ガスに比べて少ないガスの量でお湯を張ることができます。

・都市ガスの発熱量は、45MJ/㎥(10,750Kcal/㎥)
・LPガスの発熱量は、99MJ/㎥(24,000Kcal/㎥)
1ヶ月に、675MJの熱量を使用したとします。
それぞれのガス使用量は以下の通りです。・都市ガス 15㎥
・LPガス  6.8㎥2022年大手都市ガスの
従量料金単価を211円/㎥(0~20㎥/月)、
基本料金を759円として、
月額 3924円 = (211円×15㎥) + 759円

プロパンガスの国内平均から、
従量料金単価を608円/㎥、
基本料金を1899円として、
月額6034円 = (608円×6.8㎥) + 1899円

よって差額は、2110円となります。

電気とガスの使用料金の差は?

LPガスの料金

LPガスの消費電力は、弱火で0.38kW、中火で1.68kW、強火で2.97kWです。
ガスコンロを1時間使用した料金は、以下の通りです。

消費電力(kW) 料金(円)
弱火 0.38 8.4
中火 1.68 37
強火 2.97 65

1㎥の使用料を608円、発熱量を99MJ/㎥、1時間あたりの熱量を3.6MJ/hとして算出

平均使用料は、37です。

IHの料金

1kWhあたりの電力量料金を25円とします。(120kWh~300kWh)
従量制のため月間電力使用量によって異なりますが、
一人暮らしや二人暮らしであれば、120kWh~300kWh程度でしょう。

IH(電気コンロ)を1時間使用した料金は、以下の通りです。

消費電力(kW) 料金(円)
弱火・中火 0.5 12.5
強火 3.2 80

平均使用料は、46です。

よって電力使用料は
プロパン・都市ガスより、IHの方が高いことが言えます。

結論:ガスコンロとIHどちらが安い?

前述した「人によります。」について記します。

大方、ガスが安いです。
お風呂をガスで沸かしている物件であれば
ガスの契約は必須みたいなものです。(お湯が出なくて良いなら別ですが。)
そのため、基本料は発生します。

となれば、電気より使用料が安いガスを使用した方が
よっぽどお得です。

もし給湯器が電気で、ガスコンロにするかどうかであれば、
電気の方がよいです。基本料が電気とガスの使用料の差分を上回るからです。
(ほぼこのような物件はないそうですが、)

テーマとは逸れますが、一軒家で電気給湯器にしたならば
ガスは使用しない方がお得になるケースが多いということですね。
基本料を上回るほどIH使用料がなければ。

個人的には、ガスコンロがおすすめですね。
IHにするなら、フライパンやIHどちらも安すぎないものを購入されることをお勧めします。

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