env(環境変数)ファイルを作成してみた。PHPでSNSを作成してみる#06

今回は、envファイルと仕組みを作成します。

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env(環境変数)ファイル

環境変数ファイルとは、同じ定数をローカルや開発環境、本番環境ごとに別々の値を代入するときに利用します。

例えば、ローカルと本番環境で参照するデータベースは違います。接続情報も異なります。
ソースにベタ書きというのはセキュリティ的にも良くないですし、環境によってソースが違うというのもおかしな話です。

そのため環境によって別々の値を使用する際に使われます。

では早速、環境変数ファイルを作成します。

ファイルを作成する

今回、新規で作成するファイルです。

sns_training
├── app
|   └── config
|       ├── .env
|       └── config.php
└── index.php (#5でファイルを作った場合、流用)

app > config の中に .envという隠しファイルとconfig.phpを作成します。
index.phpは環境変数が使用できるか確認用に使用します。

autoloadを使用しているため、フォルダ階層も同じようにしてください。
Composerのautoloadを追加する方法。PHPでSNSを作成してみる#04

では、それぞれのファイルに記述していきます。

.env

TEST=これはテストです。
ENV=local

上の二行のように記します。

config.php

<?php
namespace App\Config;
/*
@Envファイルコネクションクラスです。
*/
class config{
  public static function getEnv($req){
    if($req == null) return;
    $arr = "";
    $envArr = explode("\n",file_get_contents(__DIR__."/.env"));
    $envVal = [];
    foreach($envArr as $key => $val){
      $arr = explode('=',trim($val));
      $envVal += [$arr[0]=>$arr[1]];
    }
    return $envVal[$req];
   }
}
?>

中身をご説明します。

    1. 【.envファイル】を改行ごと(“\n”)に配列にする
      ["TEST=これはテストです。","ENV=local"]
    2. 【1】の配列を”=“ごとに区切り連想配列にする。
      [
        "TEST"=>"これはテストです。",
        "ENV"=>"local"
      ]
    3. getEnv引数に一致するキーの値を返す
      $envVal[$req]
      $req="ENV"とすると$envVal[$req]はlocal。

index.php

シリーズで読んでいただいている方へ
 この章で記述するindex.phpは一時的な内容です。
では、envファイルの中身を出力するために以下のように記述します。
<?php 
require_once "vendor/autoload.php";
use App\Config\config;
  echo config::getEnv("TEST");
  echo "<br>";
  echo config::getEnv("ENV");
?>

出力結果:

これはテストです。
local

同じように出力されたら成功です。
autoloadについては、下記リンクに記してあるのでぜひご参考ください。
Composerのautoloadを追加する方法。PHPでSNSを作成してみる#04

 

おわりに

今回は、envファイルの作成とデータの取得方法を記しました。
スクラッチ開発ならではの内容だったかと思います。

ローカルはともかく本番環境はクラウドを使用しているケースが多いと思います。
それぞれのクラウドで設定方法を模索する必要がありますね。

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以上、ありがとうございました。

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